カブトムシの角はサナギになると生えてくる…っと過去の経験からか、自然にそうゆうもんだと覚えてしまっていましたが、よくよく考えてみればあの角は、幼虫のどこにあったんだろうと疑問に思いませんか。
そんな角の秘密が分かったと名古屋大の研究グループが発表しました。
※詳細レポートはこちらをどうぞ。
ただ、読んでも学者さん達が描いたレポートってとっても難しい!
なので、自分なりにわかりやすくまとめてみました。
カブトムシの角はどうやって出来ているのか
前蛹になったカブトムシの幼虫がしばらくするとサナギになりますが、この段階で角が突然伸びてきます。幼虫の体のどこにこんな大きな角があったのか…
その秘密は、「角原基」とよばれる組織にありました。
角原基とは
「角原基」とは、幼虫の頭の中にあります。(詳細な写真はこちらから)この中に、袋状のしわの多い組織が畳まれて入っています。
この畳まれている「角原基」が膨らむと角の形になることが、今回分かったことです。
研究レポートでは、「角原基」をコンピュータグラフィックで展開してみたり、空気を実際に入れてみたりして、きちんと角の形になることが報告されています。
「角原基」は、紙風船をイメージするとわかりやすいと思います。
紙風船は使わないときは小さくしまっておいて、遊ぶときには空気を入れあの風船の形になりますが、これと同じことがカブトムシの頭のなかで起きています。
土の中で栄養を取って大きくなる幼虫期間には、角が必要がないため折り畳んでおき、エサ場の取り合いや外敵から身を守る必要がある成虫前になると、一気に膨らませて角となります。
実際のサナギへの変態時は、カブトムシの幼虫の体液を注入し角の形に膨らませているようです。
また、脚など他の部位も元になる組織が折り畳まれていて、角と同じ膨らみ方をすると考えられています。
まとめ
カブトムシの角の秘密について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。これを読んだら、来年の夏のカブトムシがサナギになるときが楽しみになってきますね。
ではでは、また。
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